信用格付けの影響と政策金利の関係性について

外国為替市場の報道でよく円安円高とありますが、通貨の強弱はどうやって決まっているのでしょうか。各国の経済規模や財政が健全であるか、または国内の治安など様々な要因が絡み合っているのですが、大きな要因としてその政府の発行する通貨の信用の一つの基準として格付け会社の債務格付けがあります。世界的に有名な格付け会社ですとスタンダード・アンド・プアーズやムーディーズやフィッチ・レーティングなどでしょうか。

 

これらの格付機関の信用格付けは投資家が債券などの金融商品への投資を行なう際の参考データとなり、株価などに多大な影響力を持ちます。その影響力はリーマンショックを引き起こした一因にも上げられたほどです。特に債権の信用が下がるとそれを保有する証券会社や銀行の株価が下がることにつながるので、信用格付けの影響は連鎖します。もちろん外国為替の金利も一種の債権なので、これら信用格付けの影響は為替に影響を与えます。

 

格付けが上がれば、通貨の信用が上がるので通貨の価値が上がり、逆に格付けが下がれば、通貨の価値が下落します。また格付けが下がると、投資家がその通貨を買わなくなるので政府は投資資金の国外流出を防ぐため、余計に政策金利を上げる必要があります。ただし、政策金利を上げると、今度は国内の資金の流動性が下がり、国内経済の停滞を招いかねません。スワップ運用をしている投資家としては、金利が上がることは大歓迎ですが、同時に円高を誘導する事態になりので、なんとも複雑な心境です。

 

円高になると日々のスワップポイントが下がるのと含み損を抱えるので為替レートはレンジ内で一定の方が助かります。このように自国の景気以外の外部要因によっても、政策金利は影響を受けているのです。我々はプロの投資機関ではないので、各社の最新の発表に対して、そこまで神経質に気にする必要はありませんが、時に為替レートの変動要因の一因になる可能性が大いにあるという事は頭にいれておきましょう。